活性酸素をご存知でしょうか?
アンチエイジングや美容の世界でよく注目されている活性酸素ですが、私たちトレーニーも健康維持のために注目するべき要素の一つです。
しっかりと活性酸素対策を行なうことで、筋トレをいつまでも健康的に行なうことができます。
そこでこの記事では筋トレと活性酸素の関係やその対策、抗酸化物質などについて紹介していきます。
目次
活性酸素が身体に害を与えるメカニズム
活性酸素とは読んで字のごとく「活発になってしまった酸素」として理解して頂ければ問題ありません。
本来物質というのは分子の周りに電子が偶数飛び交うことで安定して存在することが出来ます。
しかし、この活性酸素はフリーラジカルと呼ばれ、電子が一つ失われてしまい不安定な状態にあります。
安定した存在になりった活性酸素は、他の物質から電子を一つ奪い取ろうとするのですが、そうすると今度は奪い取られた物質が不安定になってしまいますよね。
この奪い取られたことを「酸化した」と表現します。
つまり、活性酸素「活発になってしまった酸素」とは、他の物質をどんどん酸化させていってしまうのです。
酸化するとどうなるの?
酸化してしまった物質は本来の機能を失ってしまいます。
肌の脂肪膜が酸化してしまった場合は肌が荒れたり、血液の輸送組織(LDLなど)が酸化してしまった場合はコレステロールが上手に輸送できずコレステロール値の上昇、動脈硬化の原因となってしまいます。
どの組織が酸化されるのかによって、本当に様々な種類の障害が身体を襲います。
- 肌、髪荒れ
- 認知症
- LDLコレステロール値の上昇
- 白内障
- 関節痛
- がん
などなど、活性酸素が身体に与える影響は本当に様々で、一言でまとめるならばまさに「老化」という言葉がふさわしいですね。
ゆえに、美容やアンチエイジングの分野で多くの注目を集めているわけですが、筋トレをしている方にも非常に関連深いので注意が必要です。
活性酸素が発生する原因と筋トレと活性酸素の関係
活性酸素は筋肉や関節にも被害を与えるために、しっかり防がないと怪我の原因にもなりかねません。
それ以上に問題なのが、筋トレが活性酸素発生の原因となるということです。
活性酸素が発生する原因は以下の4つです。
エネルギー産生
活性酸素は酸素の代謝物ですので、酸素を使いエネルギーを産み出す際に発生します。
特にエネルギーを消費する運動をしている場合には、もちろん活性酸素の発生量も多くなります。
ストレス
これは精神的なものから肉体的なストレスまで含まれます。
筋トレとは正に肉体的にストレスを与える運動ですのでもちろん活性酸素が発生します。
紫外線
紫外線を浴びると肌で活性酸素が発生します。
肌で発生した活性酸素はもちろん肌に影響を及ぼしますので、肌荒れは皮膚がんの原因となります。
外で運動をしているかたは注意が必要です。
化学物質
コンビニのご飯などに含まれている保存料や着色料といった化学物質、また野菜に付着している残留農薬などを大量に摂取してしまうと、活性酸素の発生を活発にしてしまいます。
筋トレは上記の4つのうち、上位2つにダイレクトに影響する運動ですので、筋トレを習慣的に行なっている場合、活性酸素の発生量も一般の方と比べると圧倒的に多くなります。
そのために、筋トレをしている方こそ活性酸素について注意するべきなのです。
活性酸素の注意といっても、生きている限りは必ず発生してしまいます。
発生を抑制するために「行動を控えろ」というのも少し違うような気がしますよね。
そこで活躍するのが抗酸化物質です。
抗酸化物質は活性酸素の効果を無力化し体外に排出してくれる優れた栄養素ですので、詳しく見ていきましょう。
抗酸化物質とは
抗酸化物質はその名の通り酸化に抗う物質のことで、体組織が酸化する代わりに自分自身が酸化することで活性酸素の毒性を無効化します。
コンビニで売られている緑茶の原材料名に注目したことはありませんか?
恐らく、緑茶(国産)という表示の次に「ビタミンC」と書かれているはずです。
ビタミンCは抗酸化物質ですので、この場合は緑茶が酸化する代わりにビタミンCを酸化させることで緑茶を酸化させないように(長く保存するように)するための保存量となっています。
抗酸化物質の種類
抗酸化物質はビタミンCだけではありません。
たくさんの種類の抗酸化物質がお互いに働きを助け合うことで、より優れた抗酸化作用を発揮するのです。
どんなものが抗酸化物質なのか、見ていきましょう。
ビタミンCは緑茶などの飲料に使われる
先程も紹介したビタミンCは、人体以外にも緑茶などの飲料の抗酸化物質としても働きます。
水溶性(水に溶ける)ビタミンですので、血液、細胞外液、眼球などに溶け込み、そこで発生する活性酸素を無力化します。
ビタミンEは脂溶性(油に溶ける)ビタミン
ビタミンEはビタミンCとは対照的に、脂溶性(油に溶ける)ビタミンですので油がある細胞壁やコレステロールなどに存在しています。
酸化したビタミンEはビタミンCにより還元されますので、これら2つのビタミンを偏りなく摂取していることが大切です。
コエンザイムQ10はビタミンEと一緒に助け合いながら働く
コエンザイムQ10も油に溶けますので、ビタミンEと一緒に助け合いながら働きます。
この様に、抗酸化物質はお互いにサポートしながら働きますので、どれかに偏るのではなくより多くの種類を満遍なく摂取することが大切です。
[blogcard url=”https://kintore-diet.info/a-meal-and-nourishment/coenzyme-q-10.html”]ポリフェノールは植物の苦味や色素を担う成分
ポリフェノールと一言に言っても色んな種類がありますが、そのほとんどが抗酸化物質として働きます。
植物の苦味や色素を担う成分ですので、もちろん植物性の食品に含まれます。
アントシアニンやイソフラボン、タンニン、カフェインなどがポリフェノールにあたります。
これらの食品は酸化すると味が落ちますが、それはポリフェノールが酸化することに起因します。
[blogcard url=”https://kintore-diet.info/supplement/polyphenol.html”]抗酸化物質を含む食品
多くの植物性の食品が抗酸化物質を含みます。
これらの食品は切り口が空気に触れたりすると、そこからどんどん酸化してしましますので注意が必要です。
すでに酸化してしまった抗酸化作用のある食品を食べても、酸化力は極端に落ちてしまっているので残念ですが効果は期待できません。
新鮮で化学物質の入っていないオーガニックな野菜を食べることをおすすめします。
以下、抗酸化物質を含む食品のリストですので参考にしてみてください。
- 緑黄色野菜
- 緑茶
- そば
- アボカド
- ブルーベリーやストロベリー
- 大豆
- コーヒー
おすすめの抗酸化サプリメント
抗酸化サプリメントを選ぶ上で注目するべきは、含まれている抗酸化物質の数です。
いつもは何個かサプリメントを紹介していますが、今回はこちらのサプリメント一択!
とりあえず、これを飲んでいれば間違いないというものを用意してみたのでぜひお試しあれ。
L.A. Nutrition Elixer
非常に豊富な種類の抗酸化物質が含まれていますので、とても強力な効果をもったサプリメントです。
もちろん、普段から新鮮な野菜を食べられている場合には必要ありませんが、忙しくて食事に気を使えない方などはサプリメントの利用も考えてみてはいかがでしょうか。
まとめ
以上、活性酸素と抗酸化物質についてでした。
いつまでも快適な筋トレライフを送るために、今一度食事を見直してみてください。
では今回はこれでー^^
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