健康、ダイエット、バルクアップなどなど、筋トレによって獲得できるメリットはたくさんありますが、その一方で怪我の危険性があることも否めません。
特に、ベンチプレス、スクワット、デッドリフトなどの高重量を扱う種目では大きな怪我を刷る可能性が高く、特に怖いのが腰痛ですよね。
僕の身の回りにも、筋トレにより腰を痛めてしまったという方をよく見かけます。
そんな方へおすすめしたいが、トレーニングベルトです。
筋トレで使う道具「トレーニングギア」は様々な種類ありますが、その中で一番最初に手に入れるべきアイテムがトレーニングベルトです。
腰痛を防ぐために効果的なアイテムで、更に高重量を扱っていきたい!というかたに特におすすめ。
この記事ではそんなトレーニングベルトについてより詳しく解説していきます。
目次
トレーニングベルトとは
その名前の通りトレーニングベルトとはベルトなわけですが、普通のベルトと大きく違うポイントは
- 厚さ
- 太さ
です。
とにかく重厚なベルトであるトレーニングベルトは、 腹部を強く締め付けることを目的に設計されているのが大きな特徴です。
トレーニングウェアの上から装着し、これでもかってぐらいに強く締め付けます。
多くのジムで、貸出用のトレーニングベルトが置いてありますので見たことある方が多いのではないでしょうか?
ですが、トレーニングベルトは革製品のものなら自分の身体に馴染んでくるものですので、個人で購入することを強くおすすめします。
トレーニングベルトを付けるメリット
「腹圧」という言葉を聞いたことがありますか?
私たちの胴体の中には内臓などが詰まっているために、空洞になっています。
これは風船と同じような状態で、
- 内部から皮膚を押し広げる「内圧」
- 外部から皮膚を押さえつける「外圧」
それぞれが拮抗しています。
「内圧」が強ければ私たちのお腹はどんどん膨れていって、最終的には爆発してしまいますし、外圧が強ければ腹部は押しつぶされてしまいます。
トレーニングベルトで腹部を強く縛り上げることで、まず「外圧」が強くなります。
「外圧」と「内圧」は拮抗しますので、トレーニングベルトにより「外圧」が高まると「内圧」つまり「腹圧」も高まりますよね。
この高い「腹圧」が腰などの組織を保護するのにとても大切なわけです。
空気を基準以上に入れたサッカーボールを思い浮かべてみてください。
空気という「内圧」が高まることで、「外圧」も高まり、サッカーボールには強い圧力がかかった状態になりますので、ボールはカチカチに固くなります。
同様に、「腹圧」が高まった体幹部も、空気を入れすぎたサッカーボールのように固く固定されます。
そうすることで腹圧が高まり、固く固定された体幹部では以下のようなメリットがあります。
腹圧が高まることでのメリット
- 高重量を担いでも体幹部がブレにくくなる
- 圧力で重量を担ぐために、脊柱に掛かる負担が減る
- 腹圧が高まっていることにより、全身の筋出力が増す。
このように腹圧を高めるために、分厚く、太いトレーニングベルトで腹部を締め付ける必要があります。
トレーニングベルトの選び方
トレーニングベルトを選ぶポイントは大きく3つあります。
- 形
- 厚み(素材)
- バックル
この3つが全て好みのベルトを選ぶのが適切です。
トレーニングベルトの種類(形)
さらに、形に関しては大きく2つの種類に分けることができます。
- 全体的に太いベルト
- 前面が細くなっているベルト
形は基本的に2種類です。
全体的に太いベルト
特に高重量を扱う中級以上のトレーニーにおすすめのベルトです。
よくパワーリフティングの方などが使っているトレーニングベルトです。
厚さも厚いものが多く、全体的に重く扱いにくいです。
このベルトを購入する際、 太さは自分の肋骨の最下部と骨盤の間の幅に合わせて選ぶようにしましょう。
太すぎる場合、スクワットでかがんだ際などに肋骨がトレーニングベルトに干渉して、最悪の場合骨折などの怪我につながってしまいます。
前面が細くなっているベルト
肋骨に干渉してしまうのを避けることが出来るのがこちらのタイプのベルトです。
初めてトレーニングベルトを購入する際は、こちらのタイプが断然おすすめです。
基本的に高重量を扱ったり、パワーリフティングなどをやらないならこちらだけでも問題ありません。
全体的に扱いやすいので、どんな種目でも使うことができます。
慣れてきて、もっと高重量を扱うようになってきたら上記のタイプのベルトを使うことをおすすめします。
トレーニングベルトの種類(素材)
使われている素材によって、ベルトの硬さ、厚みが変化します。
厚みに関しては皮を2重、3重で縫合することなどによっても変わります。
厚いほうが腹圧が強くなりますが馴染むまでは固く扱いづらいので、始めは適度な厚さのものを選ぶといいでしょう。
本皮
最も固く扱いづらい素材ですが、使ってくる内に馴染んできます。
最も長持ちするのもこの本皮ですので、高いお金を払ってもいいものが欲しい!という人にはおすすめですね。
何重構造になっているのか、固さや厚さはどのくらいなのかを店頭でチェックすると間違いありません。
フェイクレザー
人造皮革で作られたトレーニングベルトは本皮のものよりも、安くて柔らかく扱いやすいというメリットがある反面、劣化しやすい、すぐダメになってしまうというデメリットがあります。
動物性の革製品の購入をしないヴィーガンの方には、このフェイクレザーが最も立派なトレーニングベルトになります。
ナイロン
ナイロンなどの化学繊維で作られたベルトは軽くて再安価ですが、サポート力にかけます。
高重量を扱わない女性などにはいいかもしれませんが、基本的には購入はおすすめできません。
トレーニングベルトの種類(バックル)
トレーニングベルトは強く締めることが目的ですので、生半可な強度のバックルではすぐにだめになってしまいます。
大きく3種類のバックルがあるので、おすすめ順に紹介します。
レバーアクション
手軽に強く締めることに長けたバックルです。
見た目も最高にクールなレバーアクションベルトは全てのトレーニーの憧れといっても間違いありません。
ピン式
最も基本的なバックルです。
同じピン式でも2穴、1穴タイプがあります。
特に強く締める人の場合、1穴だと穴がちぎれてしまう場合がありますので2穴タイプをおすすめします。
ベルクロ(マジックタイプ)
いわるゆ”ベリベリ”です。
時間が経つと固定力が弱まり、高重量を扱ったり強く圧をかけたりすると剥がれてしまうのでおすすめできません。
基本的にベルクロのバックルはナイロンベルトとセットで使われます。
トレーニングベルトの手入れ
トレーニングベルトも皮製品ですので、乾燥を防ぐためにオイルを塗ることでより長持ちさせることができます。
また、購入したての固いベルトをなじませるという効果もありますので、トレーニングベルトと一緒にオイルの購入をおすすめします。(皮製ベルトのみ)
使用方法などについては丁寧に解説している動画を見つけましたので、そちらを参考にしてみてください。
【レベル別】おすすめのトレーニングベルト
最後にトレーニーのレベルによっておすすめのトレーニングベルトそれぞれ紹介します。
初心者におすすめのトレーニングベルト
Gold’s gymのベルトが国内だと店頭で販売されていて手に入れやすい他、試着ができるので初心者の方にはおすすめです。
GOLD’S GYM(ゴールドジム) ブラックレザーベルト
- 前面が細くなっている
- 皮製
- 2穴のピン式
背中に当たる部分にクッションが入っているのが特徴です。
この部分が汗を吸ってしまうので、少々匂いが気になります。
GOLD’S GYM(ゴールドジム)プロレザーベルト
- 前面が細くなっている
- 皮製
- 2穴のピン式
背中に当たる部分も皮になっています。
ブラックレザーベルトのクッションが気になるという方におすすめです。
中級者以上におすすめのトレーニングベルト
海外の大手メーカーである、Schiek、Inzerのベルトが大変おすすめです。
Power Leather Contour Belt – Model L2004 & L2006
- 前面が細くなっている
- 皮製
- 2穴のピン式
Schiek独特の形で、体幹のサポート間が心地いいベルトです。
通販だと試着ができないのが難点です。ぼくは以前にこれを使用していました。
Forever Bodybuilding™ Tapered Lever
- 前面が細くなっている
- 皮製
- レバーアクション
レバーアクションベルトは全体が太くなっているものが多い中、Inzerのこちらのベルトは前面が細くなった形でとても扱いやすいベルトです。
厚みがあるのも特徴的です。
STRENGTHSHOP 13MM TAPERED LEVER BELT
- 前面が細くなっている
- フェイクレザー
- レバーアクション
こちらもレバーアクションで前面が細くなっているベルトです。
ヴィーガン人口が多いイギリスのショップというだけあって、フェイクレザーをつかったアニマルフリー製品です。
女性におすすめのトレーニングベルト
Model 2004, 2006 & 3004
- 前面が細くなっている
- ナイロン
- ベルクロ
Schiek社のナイロン素材の安価なベルトです。
ベルクロにナイロンというサポート力の弱いベルトですが、schiek独特の形状が体幹部をサポートします。
Forever Lever Belt™ 13MM
- 全体的に細い
- 皮製
- レバーアクション
全体的に細い構造になっている珍しい形のベルトです。
細いので女性にも扱いやすく、またInzerのベルトはカラーバリエーションがとても豊富なので女性におすすめです。
ただ、Amazonにはあまり種類はありません。
まとめ
トレーニングベルトは本当にたくさんあります。
金額が高いものから安いものまで。なので、まずは自分が手を出せる金額のベルトから初めてみてもいいかなと思います。
是非今回のトレーニングベルトの選び方を参考にしてみてください。
コメントを残す