ジムでの筋トレの魅力の一つとして、「コミュニティが出来る」ことが挙げられます。
毎日、同じ時間に同じジムに行くと、そこではいつも同じメンバーがトレーニングしています。
そんな年齢も職業もなにもかもが違う人達も、同じジムでトレーニングしているという共通事項のみで、仲良くなってしまったりするものです。
そんなかけがえのないジム仲間たちで集まった際に必ず行なう行事といえば「腕相撲」ですよね。
全国共通、いえ全世界共通と言ってもいい。
そんな腕相撲でジム仲間たちを「ぎゃふんッッ」と言わせてやるために、今回は腕相撲のコツとトレーニング方法を紹介しちゃいます!
目次
腕相撲で強くなるには
腕相撲は実際に本格的なスポーツとして「アームレスリング」と呼ばれ親しまれています。
スポーツとして親しまれているわけですから、単なる力比べではなく「戦術」が重要になってきます。
- 戦術
- 筋力
これら2つの要素の積が相手を上回った場合に、勝利できるのです。
今回はこれら2つの要素をどのように強化していくのかを解説していきます。
腕相撲で勝つためのコツ(戦術)
まずは、上記の動画を見てください。
相手選手の体格は写っていないものの、前腕のサイズを見れば体格差は一目瞭然。
しかしながら、スタートと同時に豪腕男の腕はまるで大外刈をきれいに掛けられてしまった柔道選手のようにパタリと倒れてしまいました。
これが「アームレスリングの技」です。
自分の得意な技を鍛え上げそれに適した筋力を育てていくことで、自分のアームレスリングで相手を制圧するのです。
アームレスリングの技一覧
では実際にどんな技があるのかここで紹介してきます。
よく使われるのは
- トップロール
- フック
- サイドアタック
この3つです。
トップロール
自分よりも大きな体格を持っている選手に対してよく使われる技で、上記で紹介した動画もこのトップロールが使われています。
通常の腕相撲であれば、多くの選手が相手の腕を横に倒すことを考えますが、このトップロールは相手の腕を横ではなく後ろ(自分側)に引きます。
真横に推してしまうと相手の力を拮抗してしまいますが、後ろに引くのは体重をかけることでテコの原理を利用できるため非常に簡単です。
しかし、後ろに引いても勝てないのでは?と思う人もいると思います。
その通り、最終的には横に倒さないといけませんが、一度後ろに引くことでグリップを相手の体から引き剥がすことが出来ます。
グリップを体から剥がされてしまうと力を入れることが難しくなるので、その瞬間に横に倒す。これがトップロールです。
このトップロールで特に大切な筋肉は
- 前腕屈筋群
- 上腕二頭筋(長頭)
- 上腕筋
です。
フック
一般の方にも割りと知られている有名な戦術です。
スタートと同時にグリップを深く握り込み、支点(肘)から作用点(相手のグリップ)を短くすることで相手よりも優位に立つという戦術です。
グリップを深く巻き込まれた相手は上手に力を入れることができなくなってしまいます。
この戦術のコツはスタート直後の握り返しにあります。
スタート前にはお互いが均等なポジションでグリップしなければなりませんので、始まった瞬間に自分の優位になるグリップを獲得しに行く必要があります。
スタートと同時に人差し指と親指で握っている相手の親指の先端部分を握りに行き、相手の手の甲の方向にへし曲げるようなイメージで巻き込みましょう。
ちなみに、ボクシングなどの拳は親指で閉じるように握りますが、腕相撲や特にグリップ力が重視される場面では親指を人差し指で閉じると強力です。
フックで特に大切なのは
- 握力
- 前腕屈筋群
です。
サイドアタック
最後に紹介するのはサイドアタックです。
トップロールのように肩関節を固め体ごと腕を倒していく方法ですが、トップロールがやや後方に倒すのに対し、サイドアタックは
- グリップ
- 肘
- 体
全てを真横にスライドさせて倒していく方法になります。
相手の力とモロに拮抗するために、肩、上腕部にかかる回旋力は他の2つの技よりも数倍強くなります。
これに対抗するために肩関節周辺の筋肉がしっかりとトレーニングされている必要があるので、アームレスリングのベテラン、上級者向けの技になります。
特に鍛えておく筋肉は
- 大胸筋
- 小胸筋
- ローテーターカフ
です。
腕相撲で勝つためにおすすめの筋トレメニュー(筋力)
以上、3つの技を紹介しましたがやはり筋力トレーニングは欠かせません。
日々地道にしっかりと鍛えておくことが勝利への近道です。
ここでは腕相撲に勝つためのおすすめの筋トレメニューを幾つか紹介します。
リストカール
どんな技を使うにしても重要になってくる非常に大切な筋肉、前腕屈筋群を鍛えるためのトレーニングです。
ダンベルやケトルベルを用い、片腕ずつ丁寧に行なうようにしましょう。
グリップも実際に腕相撲で使うフックグリップ(親指を人差し指で閉じる)を使うとなお実践的です。
リストハンマー
プレート付け替え式のダンベルの片側のみにプレートを付け、反対側をグリップします。
そのまま、ハンマーを振りかぶるかのように(動作するのは手首のみ)先端のプレートを上下させます。
トップロールで特に必要な横方向の手首の屈曲を鍛えることが出来ます。
ボクは器具がなかった時は、野球バットなどを使って行っていました笑
ハンマーカール
上腕二頭筋が特に腕相撲において大切なことは皆さんご存知かと思いますが、通常のバーベルカールよりも、パラレルグリップで行なうハンマーカールのほうが腕相撲には効果的です。
グリップを体から剥がされないために、肘の角度を鋭角に保つ必要がありますが、ここを保持するために使われる、上腕二頭筋長頭、上腕筋を鍛えることが出来ます。
インターナルローテーション
※実践は2分50秒~あたりから
腕相撲で怪我をしないためにも、是非行なっておいていただきたいトレーニングです。
肩関節の安定感を強化するために野球選手などに人気のトレーニングですが、その場合はよく軽い重量で回数を行なうようにトレーニングされます。
しかし、腕相撲では野球よりもさらに強い圧力がかかりますので、より高重量でガンガン行なうようにしてください。
ハンドグリップ
握力の強化も欠かせません。
腕相撲以外にも通じて言えることですが、グリップが安定すればするほど上手に力を伝えることが出来ます。
プル系のトレーニングはもちろん、ベンチプレスの最大挙上重量に挑戦するときなども強くグリップした方が、より重たい重量を持ち上げることが出来ます。
腕相撲では、相手よりも強い力でグリップすると相手よりも優位に力を入れることができるようになるために、握力でまず相手を上回ることが出来たらかなり優位に試合運びが出来ることでしょう。
握力強化のトレーニングについては過去にも紹介していますので参考にして頂ければ幸いです。
おすすめのサプリメント
腕相撲は世界で最も危険なスポーツと言われているほど、けが人が勃発しています。
しっかりと体づくりをするために以下のサプリメントの摂取をおすすめします。
プロテイン
筋肉だけでなく、腱、靭帯の強化が欠かせませんので、それらの材料となるプロテインの摂取は必須と言ってもいいでしょう。
カルシウム&マグネシウム
カルシウム:マグネシウムを2:1で摂取することが骨の強化には必須です。
腕相撲で最も多いのは上腕骨の螺旋旋回骨折です。
骨をしっかりと作り上げましょう。
ZMA
ZMAは睡眠の質を向上させ、成長ホルモン分泌を高めることで成長を促すサプリメントです。
栄養素の摂取だけでは骨は合成されず、成長ホルモンの活躍が必須になりますのでカルシウムサプリメントに合わせてZMAを摂ることをおすすめします。
他には骨の合成をサポートするビタミンDなんかも一緒に摂取したいですね。
HMB
最近日本でも手に入るようになった成分です。
筋肉の分解や合成の手助けをしてくれるので、効率よく筋肉をつけたい人に人気があります。
まとめ
以上、腕相撲が強くなるために出来ることを紹介しました。
腕相撲で強いと周りからもちやほやされますよね。
ただ、専門のアームレスラーでない限り、通常の生活に支障をきたす恐れがあるので、やりすぎるのはおすすめしませんけどね。。。
それでも、強いことに越したことはないので、できる範囲で握力や前腕なども鍛えてみてください。
では今回はこれでーー^^
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