筋トレや肉体改造をしていると
「パーソナルトレーナーになりたい!」
と思う方も多いのではないでしょうか?
特に、ここ最近は健康に関する問題が増えてきて、パーソナルトレーナーという仕事はどんどん人気を増しています。
ただ、まずは基礎となる知識をつけようと、トレーナーに関する資格を調べてみると、いろんな協会が多様な種類の資格を提供していて、どれを選べばいいのか迷ってしまいますね。
特に、初めてトレーナー業界に入ろうとする人にとっては
どの資格がよく知られているのか?
どの資格が安いのか?
なるべく短期間で取れる資格は?
など、知らないことばかりですよねー。
そこで、そんな方々のために、この記事ではパーソナルトレーナーとして人気の資格7つを認知度、そして難易度と費用で比較してみました。
これからパーソナルトレーナーの資格を取ろうと思っている方の参考になれば幸いです。
目次
人気のパーソナルトレーナー資格を比較
まず人気があるパーソナルトレーナーの資格ですが、特に
- NSCA-CPT(NSCA認定パーソナルトレーナー)
- NESTA-PFT(全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会)
- JATI-ATI(日本トレーニング指導者協会)
- 日本体育施設協会公認トレーニング指導士
- NSCA-CSCS(認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト)
- JHCA フィジカルコンディショナー
- NSPA 公認パーソナルトレーナー
この7つの資格が有名であり人気があります。
まずはそれぞれを
- 費用
- 難易度
- 認知度
から比較してみました。
資格 | 費用 | 難易度 | 認知度 |
---|---|---|---|
NSCA-CPT | 10万円~ | ★★★★☆ | ★★★★★ |
NESTA-PFT | 10万円~ | ★★★★☆ | ★★★★★ |
JATI-ATI | 12万円~ | ★★★☆☆ | ★★★★★ |
日本体育施設協会公認トレーニング指導士 | 5万円~ | ★★☆☆☆ | ★★★★☆ |
NSCA-CSCS | 8万円~ | ★★★★☆ | ★★★★★ |
JHCA フィジカルコンディショナー | 20万円~ | ★★☆☆☆ | ★★☆☆☆ |
NSPA 公認パーソナルトレーナー | 8万円~ | ★★★☆☆ | ★★☆☆☆ |
では次にそれぞれの特徴を細かく紹介してきます。
NSCA-CPT(NSCA認定パーソナルトレーナー)の特徴
出典:NSCA ジャパン
パーソナルトレーナーと名がついてる資格において、日本で古い歴史があり、特によく認知されているのはこのNSCA認定パーソナルトレーナー(NSCA-CPT)。
パーソナルトレーナーになろうとする人の中で、最も一般的な資格の中のひとつです。
特定非営利活動法人NSCAジャパン(日本ストレングス&コンディショニング協会)は、米国コロラド州コロラドスプリングスに本部を持つNSCA(National Strength and Conditioning Association)の日本支部です。
引用:NSCA-CPT
最近は色々な資格や団体が出てきていますが、今現在においても、フリーパーソナルトレーナーとして活動するために、
この資格の保持が義務付けられているフィットネスクラブやジムが多いです。
また、この資格を取るために必要な資格は
- 高卒以上
- この団体の会員であること
- CPR(心肺蘇生法の講習)の取得
が義務付けられてます。
費用は
- 教科書代
- CPR講習代
- 受験費用
込みで、トータルで10万円~と安価です。
また、他の資格では多くがその団体の開催する講習を受けることが必須となっていますが、
この資格はそのような講習を受けず、 独学にて勉強の元、テスト受験することができるのも特徴1つです。
もちろん、受験のための講習が受けたいという人にも
- パソコンで受講できるウェブ講座
- 会場にて受けられる講座
の2種類から選ぶことも可能です。
難易度は、パーソナルトレーナーとして必要な分野をバランスよくカバーしていて、 多くの資格の中で正式な資格と呼ぶために基準となる難易度ではないかなと思います。
NESTA-PFT(全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会)の特徴
出典:NESTA-PFT
NESTA(全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会)は、1992年からトレーナーとフィットネスに関わる人材教育を行い、これまでに、約4万人のメンバーと約1万人のパーソナルトレーナーを全米で育成してきました。現在、世界20カ国でNESTAの資格を持ったインストラクター、トレーナーが活躍しています。
引用:NESTA-PFT
こちらも、NSCA-CPT同様、CPRに関しての講座を受講していることが条件となります。
またNESTA-PFTでは、CPRに関してこのような記述になっています。
CPR・AEDの技能に関して定期的なトレーニングを積んでいる(資格認定を受けていることが望ましい)
なので、 NSCAと比べるとCPRに関しての基準が厳しく定期的な関連講座の受講が必要とされることが分かります。
また、このNESTA-PFTは、一定の要件を満たせば、団体付属の講座を抜きでテスト受験することができます。
その条件は下記の条件です。
- 体育系または医療系の大学・専門学校を卒業している
- 出願時の時点でもうすでに1年以上のパーソナルトレーナー・インストラクターなどの実務経験がある/1年以上の運動部指導、フィットネス企業勤務経験がある
その他にも
- 日本国籍所持
- 就労可能なビザを保持すること
- NESTA-PFTが販売する「新品の」(他人から譲渡されたものではない)テキストを購入すること
が必須となっています。
なんでこんなに徹底してるのかというと、テキスト内容に最新情報を毎年改変して提供しているので、受験者に正しい情報取得の元テストを受けてもらうためでしょう。
費用に関しては、ダイレクトコース(特定の条件を満たしている人向け)は、CPRの保持を前提(抜き)として
- 教科書代
- 事前講習代
- 受験費用
- 資格登録手数料込み
で、72,500(税込)円と安価ですが、フィットネス関連の勤務・在学経歴がない方にはそれよりも少し値段が上がります。
これもNSCAと同じく、ウェブ講座と現場での受講が選べ、下記のような料金設定になっています。
- ウェブ講座は107,500(税込)円
- 実際の受講はロングゼミコース(全くの初心者向け)が168,500(税込)円
- ショートゼミコースが120,500(税込)円
難易度は、NSCA-CPTと同様パーソナルトレーナーとして必要な分野をバランスよくカバーしているという点は似ており、一般的な難易度でしょう。
JATI-ATI(日本トレーニング指導者協会)の特徴
出典:JATI-ATI
JATIは「日本トレーニング指導者協会」の略称で、トレーニング関連の資格団体には珍しく、日本で発足された団体です。
そしてこの団体が提供する資格は、NSCA-CPT、そしてNESTA-PFTと同様、業界ではよく知られている専門資格のひとつです。
資格の概要に関しては、他同様 CPRやAEDに関する講習を修了していることが必須となっており、他は上記2つの資格と似通った点が多いです。
しかし、上記の2つと比べると、ひとつ大きな違いがあります。
それは、 資格を受ける前提となる受験資格が他と比べて厳しいことです。
つまり、JATI-ATIの受験資格として定められている条件が、
- 受講必須の養成講座
- 自己学習課題(ワークシート)の提出
この2つが定められているのです。
一見他の資格と大きな差がないように見えますが、必須の養成講座の受講を申請する条件が、下記のいずれかに該当する者という風に定められています。
- 4年制大学、および短期大学、専門学校(職業能力開発大学校の専門課程や防衛大学校、海上保安大学校、気象大学校などを含む)卒業者( 卒業見込み含む )
- 高卒以上で、運動指導歴が3年以上ある者
高校卒業過程のみで受講しようとすると、受講資格にフィットネス関連にて3年以上の指導歴を求められるということになります。
この点で、高校卒業後就職の後、転職してパーソナルトレーナーになろうと思っている方にとっては不向きな部分です。
講習を受け、課題を提出して実技試験もありますので、資格を手に入れるまでの期間は上記2つで紹介した独学やウェブ講座などの方法と比べると比較的長いかもしれません。
ただ、テスト自体の難易度に関しては勉強範囲が狭く、比較的易しいみたいです。
受講資格を厳しく定めしっかりとした基盤に対面式の講習と実技試験も取り入れたJATI-ATIは面倒見がよく、丁寧で信頼できる資格として多くのフィットネス関係者に認知されています。
日本体育施設協会公認トレーニング指導士の特徴
昭和33年5月。
「全国体育施設協議会設立懇談会」を開催し、現在の「日本体育施設協会」の起源となった「全国体育施設運営協議会」の設立が決定されたのがこの団体の発端という、非常に歴史の深い団体です。
体育関連施設の増進とともに、日本国民の健康、体力増進の一手を担うこの協会も、トレーニング指導者の資格発行をしています。
この団体は、 体育指導に関連する7つ以上の資格を発行していますが、パーソナルトレーナーの仕事に一番関連性があるのが「公認トレーニング指導士」です。
以下が受験資格として指定されています。
- 満20歳以上の健康な男女
- スポーツ施設等で指導している方、あるいは指導士を目指している方
と、非常にオープンに設定されています。
しかし、定員が100名までと枠が少ないのには注意が必要です。
受講内容は毎年変わりますので、ホームページにてその年の概要をチェックするようにしましょう。
受講料は20,000円で、4~5日間の講習を受けます。
テキスト代は4,000円。
テスト受験料一般料金が15,000円。
合計で約4万円と掛かる費用は一番少ないのがこの資格の特徴です。
また、CPRやAEDの講習もプログラムの中に組み込まれており、二度手間がなくコンパクトです。
難易度も比較的安易で、受講期間も短いので、一番安く、そして早く資格が取りたいという方にはおすすめです。
しかし、トレーニング施設によってはNSCAやNESTAなどの資格と並列に認知されない(この資格をもっていてもフリーでの活動を認めないところもある)ので、慎重に選択するようにしましょう。
NSCA-CSCS(認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト)の特徴
出典:NSCA ジャパン
上記で一番最初に紹介した、パーソナルトレーナーとして最もよく知られている団体の1つ、NSCAの団体が発行している資格が2つあり、すでに紹介したCPTとこのCSCSがあります。
資格の内容としては
「Certified Strength & Conditioning Specialist:CSCS(認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト)」は、傷害予防とスポーツパフォーマンス向上を目的とした、安全で効果的なトレーニングプログラムを計画・実行する知識と技能を有する人材を認定する資格です。
このようになっています。
CPTは体力向上や筋力増強、またダイエットなどのコンディショニングを目的とした一般の人を対象としたプログラムを学ぶのに対し、
CSCSでは 運動選手やパフォーマンスの向上を目的とした人を対象にどういったプログラムを組んでトレーニングをするかということを学びます。
CPTと合わせて、一段階上の分野もまとめて学びたい方は、この資格も視野に入れてみるのもいいかもしれません。
JHCA フィジカルコンディショナーの特徴
この資格を発行する日本ホリスティックコンディショニング協会は、パーソナルトレーナーを育成するために2,004年4月に設立された団体です。
ホームページを見てみると、講習やセミナーなどに関する写真や、多くのアップデートでにぎわっており、盛んに活動をしています。
この協会の会員であればだれでも協会認定資格「フィジカルコンディショナー」 になるための講習受講と資格取得ができる上に、非常に少人数制でマンツーマンのレッスンが受講できます。
基本は1か月に2日間(土日)づつ講習会があり、全10日間の講習会を5カ月間かけて習得していくプログラムになっています。
また、日程の調整にも柔軟で、次回の同講習会への振り替えもできるそうです。 業界初心者にとっては注目すべき内容です。
試験内容は、
- 筆記試験
- 実技試験(自己鍛錬度及びフォームチェック)
- 指導ロールプレイング(OJT)
と、実践的な内容で、し初心者でも指導に自信がつくプログラム構成です。
料金は、
- 通常:220,750円(受講料金+JHCA年会費+FC資格認定試験受験料)
- 早割:201,325円(受講料金+JHCA年会費+FC資格認定試験受験料)
の2種類です。
NSPA 公認パーソナルトレーナーの特徴
出典:NSPA
NSPAとは、National Strength Professionals Association の頭文字からとったもので、アメリカ、イギリスで20,000人以上のコンディショニング・スペシャリストやパーソナルトレーナーを育成した指導者育成団体です。
NSPA公認のCPTライセンステストは日本国内で2004年から開催しており、これまでに700人以上の方が資格を取得されています(2017年3月現在)
アメリカや西洋では広く認知されているNSPAという団体が、2004年から日本での資格提供を開始した、比較的新しい資格です。
これまでは様々な指導形式の一部として教授されてきた「ハイ・インテンシティー・トレーニング」という革新的なトレーニング方法を前面に押し出し、効率性に重点をおいたモダンで実用的な内容といえるでしょう。
基礎講習会は7月の2日間、そして最終講習会は8月の1日で完了となり、比較的短期間で講習を終えることができます。
定員は10名のみとなりますので注意が必要です。
任意参加のプレ基礎講習会(基礎知識を含む事前説明会のようなもの)の参加を除けば、すべての講習会、教材・テキスト、認定テスト受験料を含め81,740円で資格取得までたどりつけるので、費用は比較的安価です。
まとめ
パーソナルトレーナーの資格には様々な種類がありますが、運動科学関連の大学修了を条件とするものを除くと、このように意外と選択肢が限られています。
ダイエット指導や筋肉増強などのコンディショニング系の資格は一番よく知られているものは上にあげた
- NSCA-CPT
- NESTA-PFT
- JATI-ATI
の3つです。
今回は、最近できたものや費用の安いもの、パーソナルトレーナーの間で人気の資格など関連する選択肢となるものも一緒に紹介してみました。
日程や難易度、そして費用と認知度など、選択の基準となる要素をしっかり考慮し、自分に合うものを選ぶようにしましょう。
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